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執筆者の写真Hiroyasu Nitori

WILD COLORS

音楽なんて

もうとっくに出尽くしていて

現代の音楽は昔の音楽の真似事だ


なんて話しもたまに耳にするけど


僕にとっては


「 で? 」


って感じだし

そう思うのは自由だけど

会話のネタとしては心底つまらないよ。

心の中に留めておいたほうがいい。

だって僕らは、今を生きているんだからね。


何の影響を受けてない音楽なんて

そもそもないように思う。


音楽だけじゃない。

映画だって写真だって

料理だってスポーツ選手だってそうじゃないかな。


誰かしらの何かしらに影響を受けてるんだ。

それって素晴らしいことだと思う。


影響を受け継いでいるからこそ

無くなりはしないんだ。


そう思う方に考えをシフトしたほうが

楽しいのになぁ。


僕のバンドでも最高のブロウを聴かせてくれる

加藤さんのソロアルバムをゲットしました。



『 Wild Colors / 加藤雄一郎


コロナ禍の中での作品だし

それだけでもとても価値のあるものだけど

内容も本当に素晴らしくて

どの曲もリード曲だと思うくらい渾身のアルバムだと思う。


色んな景色に溶け込むし

またその向こうの景色をも見せてくれる。

色や温度あって

そして景色が見える音楽を特に好む僕には最高の作品だし

世界の何処かの、そこの誰かの家のその部屋のテーブルや棚に置いてあっても

不思議さなんて微塵もなく、納得の音だと感じた。


やっぱりすごい人だ。

僕もそんなレコードを作りたい。

加藤さんの攻めの姿勢に

「やってやるぜっ!」って

改めてそんな気持ちになった。


ほらね

これも「影響」ってやつだよ。


例えば僕が誰かの曲をカバーしても

僕にしか弾けないギターで

僕にしか出せない声で歌っているんだ。

それでいいんだ。


( それでいいのだ )


みんなもそうだよ。


君は一人しかいない。


君がフィールドに立つとき

君はベンチにはいないのだから。






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